私は今流行りの、ゲームとマッチングアプリを掛け合わせた「あのアプリ」で婚活をしていました。
婚活只今の概況
そしてこの記事の関東人、この記事の出来事の後ゲームでのカップルとなりました。
「ゲームでのカップルになる」ということは
他の人とマッチングする機能は無くなります。2人だけのゲームアプリだけになるのです。
ただし、このアプリをゲームとしてをクリアするためには誰かとカップルにならなければいけないという裏事情があるのです。
つまり、
これが「ゲーム上のカップル」 = 「現実世界のカップル」にならないということに加えて、
相手にそのような意図が全くない場合もある、ということに注意が必要です。
リアルの仲はというと、
1~2ヵ月に一回の頻度で、誘われたら会うを繰り返していました。
会うときはいつも相手の出方を伺うように探り探りの対応をするよう心がけました。
ある時、相手から他のマッチングアプリへの加入を検討している旨の話をされました。
私は、ははーん、やっぱり私との仲は文字通り「お遊び(ゲーム)」だったのか。
探り探りの対応でよかったぜ、と思いました。
おう、やれや。このアプリも解散すっか?おーん(`・ω・´)
という毅然とした気持ちで言葉を返しました。
「あなたは関東からやってきてこの辺りでマッチングアプリする、それはいいんじゃない?」
「私は、ずっとこの辺に住んでるから、知り合いの目にプロフィールが写るんじゃないかと言う不安がある。だから前はやっていたけど今はしていないけど」ということを伝えました。
※ちなゲームのやつはアバターなのです。
そして、使ってはいなかったけど退会はしていなかったので、
敵情視察をさせてあげようと、久しぶりにマッチングアプリを開いて
マッチングカードが並んでいる画面を見せてあげました。
その人はぺらぺらカードをめくっては
「高収入・・・!」
「社長じゃん!」
「イケメン!」
「…なにこれ競えない。」などとビビりあがっていました。
私は、「開いてすぐのやつは運営のおすすめだよ」と言って、私に足跡つけてる一般の人のも少し見せてあげたりしました。
競争市場が知れて喜んでいたいように感じます。
他にも私は「ニックネーム何にするの?」などと会員登録を助長するような発言をしました。
そんなことも過去にあったんですが、
それはそれとして
その後もご飯に誘われたら行ったりしていました。
(自分友達いないしー)
悩みの種は・・・
前回会ったのは、クリスマスイブイブ 平成天皇の誕生日。
当日誘われて、成り行きで夜沖縄料理を食べたのが最後です。
帰り際にその人が「明日は…」とまた何か誘おうとしてくれました。
しかし急だったので動揺して「明日はM-1みるっしょ」と断ってしまいました。
相手は笑顔で「そうか。解散するけど和牛は好き」と言いました。
「クリスマスイブ」という世間一般的に煌びやかな日に、私を誘おうとしてくれた驚き。断った事を後悔しました。
そのことが気がかりで、
また半年もそっけなく扱ってきたのに、まだ優しくしてくれていることも今更こみあげてきて、
この日、バイバイした後急速に好きになりました。
季節はバレンタインデイへ
今年に入って会えてない。もう2月も半ば。
そうだチョコレートで呼び寄せよう
バレンタイン前の連休初日の2/10、チョコレートを買いました。
そしてメッセージを送りました。
「バレンタイン用意してるよ」
「近々また会おうね、暇ができたら声かけてね」
「しまいにゃ置き配するよ」
相手は「うんうん」前向きな返事のそぶりは見せますが、
具体的な日取りは何も言ってくれませんでした。
(急に今週か来週かなんて思った自分もせっかちだけど)
本気の置き配をみせてやれ
2/18日曜 バレンタイン後の連休最後の日、
置き配…本当に行くことにしました。
旬を過ぎるのは嫌だった。
このまま相手の連絡を待つだけなのは私の精神衛生上良くない気がした。
何故、置き配ができるのかというと私は過去に一度相手の家にきているからである。
その時は玄関先で待っている私に、相手が部屋の奥から大小の蛙をケージごと次々と出してきて、ふれあいタイムが始まったのでした。芋虫食べさせ大サービスもありました。
よくおぼえてないけど、なんか駅近だったし、行けば分かるだろう。と
朝早い段階から思いついて、
10時半にはすでに相手の最寄りJRをウロチョロし始めました。小一時間道に迷いました。
そして、最初の威勢はどこえやら相手の家が近づくにつれだんだん足取りが重くなってきました。
「もし、女の人が出てきたらどうしよう・・・」
「ストーカーまがいって言われないかな・・・」
ビビりあがっている自分にこう言い聞かせました。
婚活は「すすむ」か「おわる(次へ)」の二択しかなくて、
見えないまま知らないままなら現状維持、なんてだめだよ。見えなくても真実は、あるんだよ。
私はチョコレートの入った袋をドアのノブに掛けて、
それからピンポンダッシュをするんだ。
ドアノブにかかったチョコレートが女の人に見つかって相手は修羅場になればいい。
そして私は、新しい出会い探しへと再度、大航海へ出るんだ…
部屋は空っぽ
部屋は閑散としていました。
うん。
前にちらっと言ってたの聞いた。
仕事の都合で近々引っ越すって。多分もう引っ越したんだ。
JRの駅まで戻り、ベンチに座りました。
私は相手に引っ越したか確認しようか葛藤しました。
勝手に家にきといて、いないからって唐突にラインするなんて…私にはできないよ!
また自分にこう言い聞かせました。
私は、将来的には遠慮しない仲になる誰かと一つ屋根の下で暮らすはず。
そんな人を探している途中だ。こんな少しの縁の人にでも、遠慮なんかしてちゃその日はきっと来ない。
覚悟を決めろ。
ついに私は、
息するようにいっぱい既読無視する相手に、
きっかけがないと2~3週間音信不通の相手に、
「引っ越したんか(._."Ⅱ)」とメッセージを送りました。
…
「そうなんよ。なんでわかった」
5分しないうちに返事がきました。運は味方したのです。
私「置き配に行った…」
相手「えー来たの?」
私「気にしないで」
相手「受け取りに行く、博多駅までおいで」
相手は博多駅よりさらにさらに南の地域に、引っ越したらしいのです。
自分も今から博多駅まで向かうから、君も来てね…と
私は博多駅まで行きました。
会いたかったから会えた
15時、駅中の行列のクロワッサン屋の前で待ち合わせしました。
知らない人との待ち合わせってつまらないけど、
知ってる人との待ち合わせってたのしいよね。
会えた時は、お母さんのお迎えが来た保育園児みたいな気持ちだったよ。
OIOIの中の串カツ屋に入りました。
私はメガジョッキのレモンサワー片手に、
相手はメガジョッキのハイボール片手に、
串を食べました。
相手「家、よくわかったね。」
私「だいぶ迷った」
相手「ピンポン押して、出ねェって?」
私「押してないけど、人が住んでなさそうな雰囲気だった」
相手「何それ?・・・エスパー?」
そのあと駅近のヨドバシカメラでその人がハンディマッサージ機などの試供品を片っ端から使っていくのを、私はニコニコしながら付き添いました。
帰り際、改札でハートのパッケージのチョコレートを渡しました。
その人は「ありがとう、今日食べるね」と言いました。
相手が手を差し出してくれたので私たちはハイタッチしました。
そのあと、相手はダッシュで階段を駆け上がっていきました。
会ったら言いたかったこと、何一つ言えなかった。
「他のマッチングアプリしてないよね?」
「今までも、会う頻度は高くなかったけどもっと疎遠になる?」
会いたかったから会えた。
その喜びを噛みしめたいのに。
不安は泉のように湧き出てくる。