題目のとおりですが、ほくろを取りに行って7万かかりました。
■ほくろ除去…なんだか興味がわいた
きっかけは先月くらいの妹の発言「今度一緒にほくろ取ろう!」
「ほ く ろ を と る ?」
確かに!ほくろって取れるもんなんだ!ダイアン津田も椎名林檎もほくろを取ってる!先進的なことなんだ!と思いました。
予約などの関係で一緒なんてどうせ無理なんだから、私は今すぐ行こう!と思いました。
私のほくろ事情ですが、大小含めたら顔に10個以上はありそうです。しかしコンプレックスほどの物はありません。ほくろ以外の突っ込みどころのほうがありすぎるので。
ただ、左頬の下にいわゆる「チー牛」イラストの人と同じような位置にほくろがあり、このほくろだけは無くてもいいかも!安価ならとってみたいかも。という軽い気持ちでした。
あの美容院
「ほくろ除去4950円から~」をうたった、CMとかバンバン流している、ほくろ取りで検索すると、スポンサーとしていの一番にでてくるあの美容院に予約をとりました。
無料カウンセリング予約がウェブから簡単に出来ちゃった!というのも行動力に拍車かけました。
・レーザーとかでジュッって取れちゃう?
・ゲームソフト1本分の値段で?
・日帰りで?
・ほくろが取れる?
と甘い夢を見ながら有休をとって行きました。
当日
その美容院は都会の駅前ビル群のとあるフロアでした。エレベーターから出て直進。
入口には10人くらいの受付嬢がいました。きれいなネエチャンたちでした。
最近整形が流行ってそうなので中にはたくさんのお客でにぎわっているのかと思ったけど、ぜんぜんそんなことなくてお客は私の他に一人か二人でした。従業員さんのほうが遥かに多かったです。
受付表に名前を書くと、受付嬢のうちひとりが案内の係として私を個室に案内しました。
机とパソコンと椅子2脚しかないトイレくらい狭い部屋に通されました。
案内のネエチャンはほかには私に問診表を書かせたり、身分証明書をださせたりといった事務作業をしました。
そのあと、タブレットを持ってきて私の顔を、正面から側面右、側面左と、写真をとりました。
ネエチャンは去り際に「当院はレーザーが無いので、切開とか抜糸で通院とかになるんですけどいいですか?」と言ってきました。
私は「えっ?」っと言いました。
それを聞いた案内のネエチャンも「えっ?」っといいました。
沈黙の後「まあ、その辺も含めて説明にまいりますので」といって案内係のネエチャンは退室しました。
■セールスレディのパート
その後、別のおねえさんがやってきました。おねえさんはニキビ跡とかでガタガタ肌の私に「肌きれいですね、どんなケアされているんですか」なとど言ってきました。
絶対あなたたちのほうがきれいでしょ。この世にはむかつくお世辞が存在するんだなあと思いました。
その後、このおねえさんと私は施術の内容などについて長く問答しました。
美容関係でよく聞く「無料カウンセリング」とは!
狭い個室に詰められてセールスレディと一対一になってセールスをされることだったのです。
■施術方法
ほくろの取り方には「レーザー」と「くり抜き」と「電気メス」があって、くり抜きでも抜糸いらないよとか、レーザーは6割再発するけど、この方法なら再発しないよなどのお話を聞きました。レーザーは無理だったけど、私のほくろは大きくなかったので、「くり抜き方」になりました。日帰りで済むようなのでよかったです。抜糸で通院コースは避けられてよかったです。
■推奨オプション
おねえさんはアフターケア用の「UVカットテープ」と「飲む日焼け止め」をプランに入れ、追加料金を取るつもりであることを私に言いました。私はそれが推奨しているアフターケアであるならと承諾しました。
値段は多分飲む日焼け止めが2万で、UVカットテープが1万弱だったのではないでしょうか。
■ほかもみてくる
私が取りたいほくろの箇所を伝えるとおねえさんは「そのほくろを取るとなると、次に気になってくるのはココとココのほくろですね~。ほくろまとめて取っちゃったほうがお得ですよ!」などとまったく頼んでないけど、周辺のほくろも取る前提で笑顔で10万円のプランをお勧めしてきました。
わたしは「これ一個だけで大丈夫です。このほくろのこの位置が、気に入らないだけでほくろ絶許では無いので」と断りました。
■ビタミンの点滴
そのほかにも、おねえさんは一回1万4千円のビタミンの点滴を激推ししてきました。
「これを打つと、肌の調子がすこぶるよくなりますよ!せっかくほくろをとっても、また出来たんじゃあもったいない!」「本当は通院で点滴10回コースがおすすめなんですけど、1回だけでも十分効果を感じられますよ」
私は「今回は価格をおさえたいので」と断りました。
私がいくつかのプランを断ると、じゃードクターと話してきますね。といっておねえさんは一旦退室しました。
数分後、「この点滴、肩こりにも効くんですよ~」と言いながら入室しました。
さっきと別の切り口で点滴をうたせようとしました。
私は、また断りました。
■おっかない提案
更に、おねえさんはさっき撮った私の顔写真を、勝手にコピー用紙に印刷した上に、黒マジックで落書きまでして持ってきました。
おねえさん「おやおや?」「あなたここにクマがあるようですね。いまはあまり気にしていないかもしれませんが、のちのち『たるみ』になってきますからねぇ」「遠藤憲一ってご存じですか?」
おねえさんはパソコンのgoogleで遠藤憲一で画像検索しました。私はお馴染みの遠藤憲一の顔を見ました。
おねいさん「こんなかんじになりたく無くないですか?」
そのあと、印刷の私の顔の今度はあごのほうを示して、
「あなた梅干しじわもあるみたいですね。あごにウッって力入れる癖ありませんか?」
ちょうど遠藤憲一さんにも梅干しじわありますけど、と言いました。
再度2人で遠藤憲一の画像を見ました。「ここの筋肉を注射で緩めるだけで全然違ってきますよ」
「さっきドクターと相談してきたんですけどクマ取りとボトックス合わせて今回限定特別価格で4万でご提案させていただきます・・・!」
私はほくろ除去4,950円に釣られて来たんだが、何か恐ろしい提案をされてないか?
今回はほくろを取りに来たので…と私は断りました。
おねえさんは「このお値段で提供できるのは今回だけですよ」と残念そうにいいました。
「いいんですか?こんなんなっちゃいますよ。」といいながら遠藤憲一の画像の上をマウスカーソルでクルクルしました。
私がいくつかのプランを断ると、おねえさんはまた一旦退室しました。
おねえさんは今度は「やっぱり他のほくろもまとめてとっちゃったほうがいいとおもうんですよ~」といいながら再入室してきました。
裏でドクターとやらに入れ知恵されたであろうおねえさんは、今までの私とのやり取りを、聞かなかった風の顔です。
私は、またそれを断ろうとしました。
「私はほくろ一点だけのつもりでいるんですが…」
(ほくろ一点だけならまだ5万円台で済むんだ…!)
おねえさん「でも25,000円の割引が~・・・🥺」
「本当にほくろ一点だけで終わっちゃう感じですか?🥺」
オネエサンは悲しい子犬のような顔をしていました。
マスクしてて顔はわからなかったけど雰囲気は朝日奈央でした。
私は「じゃ…じゃあこの小さいやつも‥」と全然気にしたことがないミクロのほくろもお願いしてしまいました。
最終的に、69,800円のプランに同意のサインしました。
■施行パート
少し待ったのち、もう施術することになりました。
院内の人間総出でセールスするわけではなく、セールスレディのターンが終われば、ドクター系の人は何も言ってこないんだなということに気が付きました。
しかし、さっきクレジットカードを渡したので、この時点でもう支払いは済んでいました。
髪上げ用のバンダナをして、診察台の上に寝かせられました。
麻酔パッチ?を頬の部分に貼られて、目にガーゼあてられて30分。することないので寝ました。
30分後、男ドクターがやってきていよいよ施術が始まりました。
確かに施術はあっというまでした。男ドクターが「これ痛いですか?」といいながら麻酔した頬のところにメスかなんかをぶっ刺していたけど、それは私が痛いか確認するためにぶっ刺したわけではなく、既にほくろを取っていたのでした。
施術後、鏡を見せられた私の素直な感想「とってないじゃんまだあるじゃん!」ってかんじでした。しかしこれは取った後の血だまりだったらしいです。
そのあと小さく切ったキズパワーパッドを貼られて終わりました。
■送迎
帰りは受付嬢総出で盛大にお見送りされて、エレベーターに乗せられました。
エレベーターの扉が閉まる瞬間に(あっ日傘・・・)と受付けに日傘を立てていたのを思い出しました。
あれだけ盛大に見送られたにもかかわらず、またエレベータ出て即「上へボタン」を押しました。
美容院のフロアへ戻ると、別の女性客が、私と同じ感じで盛大に見送られていたので、傘を取り戻した私もそれに合流して、また盛大に見送られました。
そして帰りました。
■後日談
施術終わって数日後、思い出したように「そういえば『くり抜き方』とやらなら、いくらって掲載されているんだろう?」と同院のホームページを見たら、相変わらず「4950円から~」をうたっていたので、「嘘だーーー!」と叫びたくなりました。
(一般事務員の月収ご存じ?半額だよ!)
あの狭い個室のなかで10~14万のプランをお勧めされて、ずいぶん頑張って取っ払った気持ちでいたけど、外に出たらやっぱり全然高いと思いました。
今考えてみればほくろ取り掲載価格10,200円なのに、「web予約でクーポン25,000円!」ってあって、
クーポンのほうが高額だから、お金貰えるなんてことは無いのはわかっていたけど、クーポンより遥かに高額なトッピングを付けられるなんて思わなかった。
想像力が足りなかったな。
■反省点
■CMをうつような大手の美容院の方が設備とか充実していて安価で安心と思ったけど、じっさいは大手はドクターの他ににたくさんのセールスレディをやとっていて、たくさんお金を落とそうと、させます。
セールスレディなんか雇ってなさそうな、受付けのおばさんからドクターに直通のこじんまりとした町の美容整形外科のほうが良かったのでは。
■支払いの形態を聞かれたときに「クレジットカートもってる」とか言わない。
何万とか許せる金額をあらかじめ財布に入れておいて、「有り金の範囲で出来なければ今回は帰るほかありません!」と言う。
■今後絶対会うことがないであろうおねえさんが子犬の顔をしたからって余計な施術を追加しないこと。